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コラム
2024.07.05

新たなメーカーで仕上がりチェックとソファの開発へ

5月、ゴールデンウィークの終わりを待たずに私たちは、再びインドネシアへ飛び立ちました。

本当は連休明けに行きたかったところですが、ゴールデンウィークとはもちろん日本だけ。

インドネシアの製作状況が落ち着いたタイミングで早速、現地に向かうこととなりました。

今回は、前回のエッセイでお伝えしたインドネシア国際家具エキスポ(IFEX)にてコンタクトをとったメーカーの工場訪問が主な目的です。

観光客で賑わうリゾート地バリ島から遠く離れ、牧歌的なジャワ島郊外へと移動します。

これまで数ある家具の工場を見てきましたが、初めて訪れる工場はどんなところか毎回楽しみです。

今回の工場は奥行きがある建物で、中に進むにつれ敷地の至る所で職人が作業している姿を見ることができました。

展示会の時にすでにオーダーしていた2つのチェア。

ひとつはすでに完成品がいくつか並んでいました。

インドネシアでは納期が遅い工場も多々ある中、この仕事の速さは信用できそうです。

一方、もうひと型のチェアは製作の真最中。

一台ずつ丁寧にサンディングし、塗装していました。

こうした製作現場を間近で見られるところが出張の醍醐味です。

実際に職人が丁寧に手を動かす場面を見ることで、自信を持って家具を送り出せるし、お客様に向けた接客でもより熱を込められるのです。

実物を見ながら、全体の仕上がりをチェックし、展示会からの2か月で改めて気になっていた点や、細かい部分の修正をその場で確認します。

いくつかの一般的なテーブルとの組み合わせを考えた結果、座面高の修正を打診しました。

さらに靴のまま過ごす地域では床の傷が気にならないことが多く、脚の裏に硬いプラスティクのカバーが付いているところ、日本仕様としてフローリングに傷がつかないようフェルトに変更してもらいました。

お互い母国語ではない英語でのコミュニケーションなので、時にはジェスチャーを挟みつつ指示を出すことでミスを避けていきます。

さらに、新しい商品を開発するべくショールームを見学しました。

展示会でも質の良い商品が多く好印象のメーカーでしたが、展示会以上のラインナップを見ることができました。

オーダー数など諸条件がありますが、既存の型にアレンジを加えることができるのはメーカーとの直接交渉だからこそです。

今回は新たにソファの開発も計画していたので、既存のソファからデザインや構造のヒントを得て、その場でオリジナルの新しいソファを考案できることになりました。

その場でざっくりとした図面を描いて、こちらのイメージを伝えながら、相談、交渉していきます。

内部構造からファブリックの色まで、できるだけ詳細を詰めていきます。

こうしてメーカーの担当者と直接同じ空間で話が進められることによって、商品開発の効率が格段に上がります。

遠方でオンラインを通して行う手間ともどかしさを何度も味わってきたので、私たちにとっては感動の域です。

そして既存の商品を活かした上で日本の住宅やトレンドによりマッチするオリジナルの家具を生み出すことができるのです。

さて、この時に検品したチェアはすでに無事完成し入荷しています。

さらに新規開発のソファはじめ、他にも商品展開を予定していますので楽しみにお待ちください。


2024.07.05 11:50 DIARY

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