はじめに、お詫びを・・・。
前回、レガシーソファの紹介ブログ掲載後に各スタッフと私の一番の理解者である奥さんから、
ブログの感想を聞いたところ、「何が伝えたいのかわからない!商品の魅力や面白味がちっとも伝わらない!」
とボコボコに厳しい意見を頂戴しましたので、今一度わたくし高部が企画した新商品「レガシーソファの魅力」を再度掲載させて頂きます。
この商品を企画するきっかけが、元々KAJAで長年販売していたモダンデザインソファを廃盤にする!?
という話が社内で浮上した事にあります。
そのソファが「モリスソファ」と言うスタイリッシュなデザイン性のソファです。
カラーリングとデザイン性の高さでお客様からも反響のある商品でしたが、
サイズがヨーロッパ企画の大型ソファの為、ソファを置ける住宅が限定されてしまうことと、
搬入しにくい問題があり販売台数が伸び悩む事情を抱えていたこともあり、
廃盤へと進んで行くところで、「リモデルしてはどうだろうか?」と新プロダクトの企画が浮上し、
本ソファを製品化するこができました。
「デザインの向こう側。」
〜機能性に埋もれないデザイン〜
このレガシーソファは先程もお話しした通り、モリスソファの後継モデルとして開発したもので、
商品名にも「受け継ぐ」の意味を持つ「legacy」というワードを選びました。
ネーミング同様に、そのデザインについても旧モデルの持つ洗練された形や
「新しさ」が感じられるように仕上げました。
「カッコよさと使い心地の良さってイコールなの?」
〜デザインに負けない機能性〜
このソファを作る際に女性スタッフの意見やこれまで旧タイプのモリスソファを
ご覧になられていたお客様からも「こうだったらいいなぁ〜」「こういう使い方ができたらもっといいのに」といった
「お客様の声」を参考に、デザインだけでなく、設計にも気を遣ったモノ作りを心がけました。
その一つとしては、やはり座り心地の強化でした。
男性でも女性でも同じように「心地よさ」を体感してもらえるよう、
座面マットレスの硬さを以前のものから変更し「やや固め」という絶妙な硬さにこだわり、
しっかりお尻を支えてくれる安心した硬さに!
また、長時間座り続けてもダルくなりにくい、
微妙な当たりの柔らかさを表現できるマットレスに仕上げました。
そしてもう一つが「使う人に合わせた自由な使い道のクッション」です。
レガシーソファには硬さに拘った座面&背もたれマットレスが装備されていますが、
それにプラスして、ふっくら柔らかく弾力性のあるアクセサリークッションが4個セットされています!
このクッションが、男女問わずソファの使い方に応じて、いい仕事をしてくれます。
例えば、女性の方に関しては、ゆったりしたサイズのソファは奥行きが深くて
しっかり奥まで座る事が難しく、長時間ソファでゆっくりできない・・・
なんて感じている方も少なくないと思います。
そんな女性の方や小柄な方のお悩みも解消してくれます。
この柔らかく弾力性のあるクッションを、背もたれと体の間に挟んであげるだけで、
ちゃんと背中を支えてくれて、自分の落ち着く位置で座ることができます。
男性の方ですとソファに横になりながら、「ウトウトとテレビをぼんやり見たい。」なんて思いながら
ソファを探される方も少ないくないと思います。
ちなみに私もその口です(笑)
そうした時に付属クッションをソファの両サイドに置き、枕代わりにして、
身長が高い方でもゆったり横に伸びる事が可能になりました。
そして当然マットレスもクッションもカバーは取り外せるので、ご自宅での洗濯が可能です!
お家でペットを飼われている方でも汚れを気にせず、ペットと一緒に寛ぎの時間を過ごす事ができます。
「変化する先に。」
〜理想的な仕様変更〜
このレガシーソファの開発コンセプトがモリスソファのリモデルし、
より多くの方に「使い心地の良さ」を提供することでした。
その為、まずはオリジナルソファのマイナスポイントがどこにあるのか?を
徹底的にお客様の声や販売スタッフの意見を挙げてもらいました。
そのマイナスポイントこそが、使い心地の良さを表現する為の改善箇所と考え、
サイズの見直し・座り心地・デザイン・耐久性に改善ポイントを絞り仕様変更を行いました。
左が旧タイプソファ、右が新作レガシーソファです。
カラーリングはあえて変えずに、使い心地の強化を図るために全体のサイズ変更を行いました。
日本の住宅事情を考え、搬入可能で3人掛ソファとして小柄な女性から大柄な男性まで様々な方に
気持ち良く座ってもらいたいと言う思いがあり、横幅を195cmと200cm以内に納めてコンパクトに仕上げました。
それと同時に、旧タイプと比べボディフレームをかなり薄いデザインに変更しましたので、
全体のサイズは以前よりもコンパクトになりつつ、大切な内空間を逆に広げて、
背の高い男性でも横になれるように座幅を広げる事に成功しました。
目に見えない部分で、大きく変わったところが「耐久性」です。
旧タイプも頑丈に作られていましたが、このレガシーソファはより頑丈に作られています。
その大きな理由は
ボディフレームに使う木枠!
木枠のサイズは旧タイプと同じ厚みのあるパーツを使用しているので
ソファ全体サイズは旧タイプよりも小さくなりましたが、より強度のあるソファになりました。
ソファに掛った重さがスムーズに床へと逃げていく作りに変更しましたので、より長くお使い頂けるようになったのです。
「僕が感じたモノ作りとは。」
〜クリエーターTAKABUの思い〜
今日は皆様に是非このレガシーソファが生まれるまでのストーリーをお話しさせて頂きたいと思っていました!
ですがその前に、なぜプロダクトデザイナーでもない私がソファの設計デザインを行なったのか?と思う方も少なくないでしょう。
話せば長くなるのですが・・・笑
私が同業他社から移り、KAJAに入ろうと思ったのが、お店でモリスソファを目にしたからです。
今までにないデザインと素材の融合が斬新で、ブランド自体に高い可能性を感じた事がきっかけでした。
前職の経験を生かして様々な新商品アイディアを出していく中で、
冒頭で述べたようにモリスソファ廃盤の話がでてきて正直、戸惑いました。
私がKAJAを選んだきっかけで、思い入れのあるソファだったので
「なんとか残したい!」「もっと多くの方にこのデザイン性の素晴らしさを知ってもらいたい」と考え
強く抗議した結果、弊社代表の大熊より「男だったら自分でやってみろ!」と背中を押してもらえたのです。
右も左もわからぬまま、製品開発に関わる様々な方から日々厳しく怒られながらも、
このソファを満足して使ってくれるお客様の笑顔を思い浮かべながら、
何度も企画修正などを行い作り上げた僕の初めての製品です。
最後に、私は今まで販売員として、商品のメリットをお客様に伝え、ご購入のお手伝いをする事が仕事で、
その中でお客様にも「モノ作りって素晴らしいですよねっ!」なんて軽々しく口にしていましたが、とんでもない!!
その頃の自分を力いっぱいひっぱたいてやりたい!と思います。(笑)
ですが、今確実に思うのが、モノ作りの素晴らしさの本当の意味が少しわかった気がします。
自分の意思がうまく伝わらなかったり、予期せぬアクシデントに見舞われたりしながらも、
様々な人たちが力を合わせて1つの物を作り上げていく事と、製品をお客様に見てもらい喜んでもらう事。
この素晴らしさを知れた事が貴重な経験となり、また新たな商品を企画する力をくれました。
ですので、みなさま是非、お店でレガシーソファを体感してみてください!
以上、クリエーターTAKABUでした。
皆様のご来店お待ちしております!