こんにちは。今日は素材の話。
KAJAで人気のソファやチェアは、主にバナナリーフとラタンが多く使われています。
どちらも、天然素材のあたたかみある素材です。
そこで!この2つをいろいろな角度から比べてみました。
エコ度合(生長の早さ)
生長サイクルが早いので、環境を破壊しない資源として、どちらもエコ素材と言われています。木材が生長サイクルに50年〜70年を要するのに比べると、どちらもかなりのスピードで収穫できます。
ラタンは、5年〜10年程度。
一方のバナナリーフも、3年程度で材料となる葉の収穫ができます。
カラーバリエーション
ラタンは、その特性により表面に色がのりにくく基本的に着色はしませんが、
ブラウンの染めと、ナチュラルの間でいくつかの色のバリエーションはあります。
バナナも同じく基本的には着色しません。
なのでカラーは、潔くナチュラルのみ。
ただ、素材そのものの薄い色の部分と濃い色の部分が自然なグラデーションとなって、奥行きを感じさせる風合いになります。
編みのバリエーション
ラタンは、とにかく様々な編み方があります。
皮の部分と、芯の部分で形状が異なるため、多彩な表情を見せてくれます。
以下、3つは全部ラタン。
バナナリーフは、基本的には、直線のシンプルな編み目になります。
バナナは、葉を撚って、ロープ上にしたものを編み込みます。
ラタンのように皮や芯まで使うわけではないのですね、、
強度
家具としては気になるところ、強度!
ラタンは東南アジアなどのジャングルに繁茂するヤシ科のつる植物。
古くから加工され様々なものに使われてきました。
家具の素材としてもかなり昔から、使われています。
悲劇の客船タイタニック号でもダイニングのチェアは籐の家具だったそうです。
植物の中で一番軽く、しなやかで、丈夫と言われ、その耐久性も半永久的とさえ言われています。
バナナは、バショウ科バショウ属。
バナナリーフは、一見弱いんじゃないかと思われがちですが、見た目以上に非常に丈夫な素材です。
その葉の繊維が強靭で、太陽光や雨風にも負けません。
同じバショウ科に属するアバカと呼ばれる繊維から作られるマニラ麻は 植物繊維としては最も強靭なものと言われています。
耐海水性に優れているので、昔から船舶用ロープに重宝されてきました。
どちらも植物の中では、かなり強靭です。
活用度
最後は、活用度!
ラタンは、家具のほかは、カゴやバスケットなど。
基本的には生活用品の素材です。
熱気球のゴンドラ(人が乗るところ)は、主にラタンをベースに作られているそうです。
wikipediaより
バナナは何と言っても、その実がおいしく食べられます。
花を料理に使う地域もあり、葉は皿代わりにしたり、包んで蒸すための材料にしたりするほか、屋根の材料としても利用されます。
日本でもホームパーティの飾り用にバナナの葉っぱが売られています。
活用度はバナナのほうがたくさん。
いかがですか?
同じ家具に使われる植物素材ということもあって、似てる部分もたくさんありますね。
ラタン派・バナナ派ってこだわる方もあまりいないと思いますが、
家具選びの参考までに。