和田:みなさん、こんにちは。
今回は、前回のエッセイに登場したバリで買い付けてきたアイテムのスタイリングアイデアをご紹介します。
前回に引き続き、バイヤーの和田と同行アシスタントでお伝えしていきます。
さて、まず、バリの買い付けについて少し振り返ってみたいんですが。
アシスタント:はい、現地でアイテムをセレクトする時に大切にしたのは、「お客様に新しいKAJAのスタイルをご提案したい」という思いでした。
新たなテイストをねらった買い付けは不安も大きかったんですが、それと同じくらい新しい挑戦へのワクワク感も。
自分の経験と知識と感覚をフルに使ってセレクトしました!
和田:具体的には、BOHO(ボヘミアンとニューヨークのソーホー)スタイルを意識したアイテムのセレクトになりましたね。
アシスタント:はい。BOHOスタイルに取り入れやすい、ガラス、木、石、骨(!)など、天然素材を使ったアイテムをたくさん買い付けてきました。
アシスタント:もともとの素材の形をそのまま生かしてデザインされているものが多くて、どれもオリジナル性の高いデザインに仕上がっています。
こうして便利な加工技術に頼りすぎず素材の良さを生かすことが、インドネシアらしい造形美を生み出す鍵となっているような気がします。
そして、ハンドメイドならではのクラフト感や個体差には親しみやすさを覚えますね。
時には「これ、商品としてセーフなの?」と笑いを誘うデザインのものも!
でも、このおおらかさこそ、“ メイド イン インドネシア ”の魅力なのかも。
和田:インドネシアらしさが伝わるアイテムをたくさん買い付けてきましたよね。
今回セレクトする中で苦労したことはありました?
アシスタント:サイズ感が大きいものが多かったですよね。
海外に比べて日本の住宅は広いお部屋ばかりではないので、素材感やデザインが魅力的でもサイズが大きすぎると、お部屋で浮いてしまいますから。
なので、サイズのセレクトには気を配りました。
和田:そうですね。
大きいサイズのものは、同じデザインで小さいサイズを探して買い付けました。
このバッファローヘッドもそうでしたね。
アシスタント:そうなんです。
スモールスペースにも飾れる小さいサイズもしっかり仕入れてきました!
大小どちらのサイズもスタイリングしてみたので、早速見ていきましょう。
まずこちらは大きいサイズ。
和田:やっぱり、同じインドネシアで作られているKAJAの家具とも相性がいい!
アシスタント:全体のスタイリングとしては、置物や壁掛けなどのオブジェはモノトーンのカラーリングを意識しつつ、個性的なデザインのものをチョイスしました。モノトーンカラーで統一しながら、バッファローヘッドのようなインパクトのあるアイテムをひとつお部屋に置くだけでぐっとオシャレになります。
和田:このスタイリングでは水色の壁をバックにしていますが、こんな風に明るい背景にモノトーンのアイテムを合わせると、ナチュラルでありながら大人っぽいインテリアになります。
アシスタント:こちらは、バッファローヘッドのミニサイズを取り入れたスタイリング。
一緒にバリで買い付けてきた円形のランチョンマットなど、素材感のあるアイテムと合わせて飾りました。
アシスタント:今回買い付けてきたアイテムはテーマカラーが統一されているので、サイズのバランスを間違えなければ、いくつか合わせて飾ると、いい感じに決まりますね。
みなさん、組み合わせ方が難しいようでしたら、ぜひKAJAのスタッフに聞いてください。
ご提案させていただきます!
和田:そういえば、バッファローヘッドをより素敵にインテリアに取り入れるアイデアがあるとか。
アシスタント:そうなんです。バッファローヘッドの中に照明を仕込むと雰囲気満点です! ぜひ挑戦してもらいたいですね。
和田:さて、こちらのアイアンウォールも、壁を印象的に見せてくれるユニークなアイテムです。
和田:もともとアイアン素材のウォールオブジェはKAJAで扱っていて、“他にない商品”ということで、お客様に好評でした。
魚が群れをなして流れる様をモチーフにしたこのウォールオブジェも、きっと気に入っていただけるはず! と思い買い付けました。
壁に飾るアートの中でもこんな風に立体的なものは珍しいですよね。
引きで見ると抽象的なアートにも見えるし、魚というキャラクター感が強くないデザインなので、子どもっぽくならない点も魅力です。
アシスタント:もともとバリの工房で見たアイアンウォールは、黒いラメのメタリックな塗装がされていましたね。
和田:そうでしたね。
それではKAJAのスタイルに合わない気がしたので、コッパー(銅色)カラーと、ウッドの2種類のオリジナルカラーでオーダーしました。
上の写真はコッパーカラーで、下の2点の写真はウッドです。
アシスタント:どちらも違和感なく部屋に飾れるカラー。
和田:そうですね。アイアン素材のコッパーは、お部屋にモダンでスタイリッシュな印象を与えます。温もり感のあるウッドは、ナチュラルなKAJAの家具にもなじむやさしいイメージ。
アシスタント:和田さんは買い付けの時、デザイン以外のことで、工房の方に何か注意深く確認していましたね。
和田:アイアンウォールの重量が気になっていました。
日本では、家の壁に穴を空けることを嫌うので、重すぎると設置が難しくなります。
幸いにもフック付き画びょう(耐荷重7kg)で取り付けられる重さだったので、安心しました。
アシスタント:和田さん、ここでもう一つ紹介したいアイテムが。
和田:お気に入りのトラジャオブジェですね!
アシスタント:はい! いろんな形のトラジャオブジェを仕入れてきたので、ぜひインテリアに取り入れてもらいたいです。
例えば、トラジャオブジェを観葉植物に潜ませると、コダマみたいでかわいい!
和田:和みますね。笑
アシスタント:トラジャオブジェみたいな、人や動物などのキャラクターモチーフにしたものは、リビングや玄関のマスコットキャラの様なポジションになります。
和田:さて、バリで仕入れてきたインテリア小物について、現地での買い付けストーリーとスタイリングアイデアを2回にわたってご紹介しました。
次回はKAJAが自信を持ってオススメする家具の買い付けストーリーをご紹介します。どうぞお楽しみに!