こんにちは、マーケティング担当の須賀です。
前回に引き続き、ミラノサローネ&ミラノデザインウィークの続報です。
会場を駆け巡って肌で感じた最新のインテリアトレンドをご紹介します!
KAJAが天然素材にこだわった家具づくりをしているため、会場では、やっぱり天然素材を使った家具やインテリア雑貨に自然と目がいきます。
多くのブランドが天然素材を使った商品を扱っていますが、その選び方、使い方に、それぞれのブランドの個性を見ることができるのです。
印象的だったのは、憧れのハイブランド、エルメス。
石垣で区切った展示スペースには、素材自体に敬意を払った商品が美しくディスプレイされていました。
和のエッセンスを感じるテーブルライトの素材づかいは、日本人ながら「ほお」と見惚れてしまうほど。
細い竹と和紙のような紙を用いた繊細なデザインのテーブルライトは、ライトの骨格となる直線的な竹と、しならせて円状にした竹が交差する遊びのあるデザイン。
日本に伝わる行灯のような優しく秘めやかな明かりに、思わず足を止める人も多かったようです。
同じく照明でハッと目が止まったのが、メキシコのメーカーのペンダンライト。
このメーカーは、ミラノサローネ内で隔年で開催される照明の見本市「Euroluce(エウロルーチェ)」に出展した421社のうちの一つ。
スッと天井から伸びるスレンダーなフォルムは、どこかキャンドルを思わせ、ノーブルでとてもスタイリッシュ。
使われているラバーストーンは、KAJAが買い付けに出向くバリ島でもお馴染みの素材で、その魅力を上手く引き出したデザインセンスに刺激を受けました。
さて、今回の視察で一番興味を持った天然素材はというと?
実は大理石です!
今さら大理石?と思う方もいるかもしれませんが、特にGERVASONI やFRITZ HANSENといった注目のハイブランドでは、大理石を使った家具の新商品を多く発表していました。
それも、今まであまり見たことがないような美しいマーブル模様の大理石ばかり!
まるで芸術品のような存在感に圧倒されました。
五感をフル稼働して、見て、感じたミラノサローネ&ミラノデザインウィーク。
そんな中で感じ取ったのは、いろいろなアイデア、デザインが出尽くした今、「素材そのものをシンプルに味わおう」という大きなうねりが来ているということ。
いろんなものを見て、経験し、そしてすべてを持っている人にとって、特定の産地、質感のある石、無垢材、手織りのファブリックなど、素材そのものにこだわることが本当の贅沢である−−。
そんなネオプリミティブ(新原始主義)な流れが、今後のインテリアトレンドにインパクトを与えていきそうな気がします。
最後にもう一つ。
忘れてはいけないのが、天然素材をより輝かせてくれる熟練の職人たちの存在です。
素材の特性を熟知し、素材と語らいながら製品作りに挑む彼らなしでは、質の良い製品は生まれません。
革製品で有名なロエベは、デザインウィークの企画として、店頭でバスケットを編む職人を招いてライブバフォーマンスを行っていました。
こうしてクラフトマンシップを大切にする姿勢は、KAJAと通じるものを感じます。
さて、次回のエッセイでは、バイヤー岡田が3月に買い付けたダイニング家具の続報をお届けします。
果たして、買い付けた家具は、オーダー通りに仕上がっているのでしょうか。
岡田が再びインドネシアに飛びます!
どうぞ、お楽しみに!