バイヤー岡田です。
過去のコラムで数回にわたり、インドネシアでの買い付けエピソードをご紹介しましたが、その出張でオーダーした家具が、ついに日本に到着しました。
さて、買い付けた新商品が到着すると、商品の販売に向けて、バイヤーはとても大切な作業に取り掛かります。
その大切な作業とは?
それは、ウェブやカタログにアップする商品画像の撮影です。
これがなかなかの大仕事。
商品単体の撮影はもちろん、様々な家具や雑貨とコーディネートしたイメージ撮影も行います。
撮影そのものは、プロのカメラマンさんにお願いしていますが、撮影手配、スタジオへの搬出入、スタイリングなど、撮影作業のほとんどを、バイヤーを始め、KAJAのさまざまな部門のスタッフが集結し行っています。
もちろん、撮影の目的は「商品ピーアールのため」なのですが、スタッフにとっては、撮影現場が“新たな気づきの場”にもなっているのです。
例えば・・・。
撮影スタジオへの家具の搬入搬出も自らの手で行うため、お客様のお宅にお届けする際のシミュレーションにもなります。
広めの搬入経路が必要なソファなど、この撮影でぶつかりやすい部分などを把握しておけば、購入を考えているお客様に、リアリティのあるアドバイスができます。
ほかにも、想定していなかった家具と家具の組み合わせが意外とよく、提案の幅が広がることも。
こうした気づきは、様々な家具を一気に集めて行う撮影だからわかることなのです。
また、バイヤーにとっては、商品に対する忌憚のない感想を吸収できるチャンスでもあります。
撮影には、普段は顔を合わせることが少ない部門のスタッフも集結します。
チェア一つにしても、店頭に立つスタッフが座って見て、サイズを再確認してくれたり、女性と男性で、座り心地やサイズ感に違いが出たりということも。
バイヤーと違った視点からの商品分析にハッとさせられることも多く、そうした情報が、今後の商品開発の糧になるのです。
こんな風に、商品撮影の現場は、KAJAの新たな魅力に気づき、発見する場であり、次の買い付けにつながるアイデア誕生の場でもあります。
バイヤーとして撮影中に心がけているのが、家具がお部屋にある風景を、お客様がイメージしやすいようにコーディネートすること。
そんな中で、今回の撮影で追求したのが、「新しいカジャ」と「カジャらしさ」です。
バイヤー、各店舗の店長、PR担当も参加し、コーディネートのアイデアを出し合って撮影を進めていくうちに、これからKAJAが目指すスタイルを、みんなで具現化する作業をしていることに気がつきました。
撮影をしながら、みんなの気持ちのベクトルが一つの方向に定まっていくのは、なかなか心地が良いものです。
さて、今回、具体的にどのような撮影をしたかというと…?
ナチュラルカラーの家具をメインに、「ナチュラルリゾート」をテーマにしたコーディネートを撮影しました!
主役は、先日、インドネシアで買い付けてきた、新作のダイニングテーブルとチェアです。
全体をナチュラルカラーの家具で統一し、そこにブラックスチールのフレームと脚がポイントのチェアをプラス。
ブラックが差し色となって空間が引き締まり、メリハリのきいたインテリアになりました。
そこに、インドネシアらしいレリーフの入った古材のコンソールテーブルや古木のローテーブルなど存在感のあるアイテムを添えて空間に個性を吹き込み、非日常のリゾート感、特別感のあるコーディネートが完成しました。
こうした、新商品をプラスしたコーディネートは、各店舗でもご覧いただけます。
各店ならではの味付けを加えたスタイリングにもご注目ください。
9月1日からは、コーディネートや家具の買い替えに特典がつくイベント「インテリア相談会」を、すべての店舗で開催しますので、ぜひ、最寄りのショップにお立ち寄りください。
次回のエッセイでは、KAJA長年のベストセラーアイテム「シェルシリーズ」にスポットを当てて見たいと思います。
透明感のある貝素材を用いたランプや雑貨類など、インテリアに合わせやすいアイテムが登場します。
お楽しみに!