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コラム
2020.02.29

イブイブファクトリーとKAJAのものづくり

家具バイヤーの岡田です。

前回のエッセイでは、インドネシアの女性のみの小さな裁縫工房「イブイブファクトリー(以降イブイブ)」へのオーダーを再開した経緯をお話ししました。

今回は、そのイブイブにオーダした商品が日本に到着したので、早速ご紹介したいと思います。

アジアン家具KAJAイブイブファクトリーの外観

イブイブファクトリーの笑顔

オーダーしたのは、ナチュラルな風合いの生地で作ったシンプルな親子エプロンと鍋つかみです。

久々に手にしたイブイブの商品は、素朴であたたかみがあって、どこか懐かしい感じのする仕上がりでした。

アジアン家具KAJAイブイブファクトリーのエプロン

アジアン家具KAJAイブイブファクトリーの鍋つかみ

イブイブとの取引き再開が決定した後、女性スタッフが中心となり、どんなアイテムを依頼したら良いか、あれやこれやと思案をめぐらせました。

「バティックなどインドネシアらしいファブリックを使ったらいいのでは?」

「いや、久しぶりのオーダーなので、シンプルなもので始めた方が…」

などなど、アイデアを出し合い、商品展開を含めて様々なアングルからアイテムを絞っていくことに。

イブイブとまた一緒にものづくりができる! という期待感が、より積極的な意見交換のモチベーションになっていた気がします。

そうしてじっくりと話し合った結果、オーダーアイテムは、親子エプロンと鍋つかみに決定!

KAJAでは日常的に使っていただける雑貨を多く取り揃えていますが、意外にも、エプロンや鍋つかみの取り扱いがなかったことに気がつきました。

そして、キッチンまわりのアイテムであれば、ランチョンマットやテーブルランナーといった既存の人気商品と共に展開しやすいというねらいもあってのこと。

イブイブファクトリーの商品づくり

アイテムが決まると、具体的な商品イメージを膨らませ、素地、デザイン、縫製の仕方など、細かい指示内容を決めていくのですが、どちらのアイテムも、まずは単色の布のみのオーダーに。

今後、色や柄の展開を増やしていくことも考え、まずはプレーンなものから始めることにしました。

アジアン家具KAJAイブイブのファブリック

エプロンは子どもでも着脱しやすいように、シンプルな構造にこだわりました。

結ぶなどのひと手間がなく、サッとかぶるだけなので、お子様も簡単に身につけられます。

お母さんとお揃いのエプロンをつけて、キッチンのお手伝いを楽しくしてもらえたら嬉しいですね。

アジアン家具KAJAエプロン後ろ姿

アジアン家具KAJA子供エプロン

鍋つかみは、見た目の可愛らしさもねらい、少し小さめのサイズにしました。

生活感が出やすいキッチンまわりですが、インテリアの一つとして楽しんでいただけるデザインを目指しました。

アジアン家具KAJAイブイブ鍋つかみ使用例

こうして誕生したイブイブの新商品が、KAJAの商品ラインナップに新しい個性を吹き込んでくれています。

雑貨だけでなく、家具の商品開発をする時もそうですが、商業的に売れるもの、目立つもの、流行のものを追いたい気持ちと、今までやってきたことを続けて、KAJAらしさを追求したい気持ち…そうした心のせめぎ合いにいつも苦しんでいます。

そうしたバランスをどう捉えていくかがバイヤーの悩みの種でもあり、腕の見せ所でもあります。

店頭でお客様に楽しんでいただけるよう、丁寧に気持ちを整理しつつ、さまざまなことにアンテナを張って、多角的な側面からアイテムのセレクトをできるバイヤーでありたいと思っています。

アジアン家具KAJAイブイブ作業風景

今回誕生したエプロンと鍋つかみに、決して目新しさがあるわけではありません。

でも、暮らしに優しく寄り添うアイテムたちが、障害や厳しい環境を乗り越えながら、前向きにものづくりに挑むイブイブの彼女たちの手で作られていること。

そうしたストーリーとともに、ささやかな特別感をお客様と共有していきたい。

新商品を通してイブイブとつながりを持てたことで、一点ものの家具と同様、小さな雑貨一つとっても、作り手との貴重な出会いなくしては、KAJAの商品を生み出すことはできないのだと改めて感じました。

そして、めぐり合った作り手の方々と末長くつき合うことで、お互いが成長していける。

今はそう確信しています。

アジアン家具KAJAイブイブのミーティング

さあ、次はイブイブに何をオーダーしようか…。

これからも、信頼を置ける海の向こうの仲間たちと、KAJAらしいものづくりを続けていきます!

 

 


2020.02.29 10:30 DIARY

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