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コラム
2020.04.18

工房の技術力アップで日本の感覚を形に

こんにちは。

KAJAインドネシアスタッフのアンディです。

アジアン家具KAJAインドネシアスタッフ

パートナーのリサとともに、KAJAの買付けエージェントとして、現地で、家具・雑貨工房を駆け回っています。

今回は、私たちの具体的な仕事の内容をご紹介しながら、インドネシアの工房の雰囲気をお伝えしたいと思います。

アジアン家具KAJAインドネシアスタッフの仕事風景

KAJAとの出会いは約15年前になります。

その頃、リサはジョグジャカルタにあるドイツの物流会社の営業・マーケティング部に所属し、KAJAの母体である大熊工業の仕事を請け負っていました。

私は、米国の照明機器を扱う会社に所属していて、時々、KAJAのスタッフを木材家具の生産が盛んなエリアに案内していました。

そうした繋がりをもとに、独立後、KAJAの現地スタッフとして働くことになったのです。

アジアン家具KAJAインドネシアでの買い付けメンバー

私たちの主な仕事の一つは、日本のKAJAからのオーダーを受け、バイヤーの代わりに現地の工房とやりとりをして、商品を日本へ送り出すことです。

具体的には、オーダーが来たら工房と連絡を取り、まずは彼らの運営状況をチェックします。

バリや地方にある小さな工房は突然廃業していたりするので、オープンしているか、運営状態は良好かなどをその都度確認しないといけないのです。

問題がなければ工房に前金を支払い、正式に発注をします。

発注後は製作工程をチェックし、納期に間に合うように仕上がりスケジュールを追います。

アジアン家具KAJA家具の検品

検品も私たちの重要な仕事の一つで、バイヤーが求めている品質に仕上げられているか確認します。

特に家具などの大きな注文については、工房を訪ね、1点1点状態をチェックするようにしています。

長距離列車で片道7時間かけて工房に行き、2〜3日かけて検品することもあります。

日本のバイヤーと連絡取り合い、仕様に間違いがないか確認しながらの作業です。

検品が済むと、商品を各メーカーから回収し、KAJAが契約している大きな倉庫へ。

倉庫からたくさんの商品をコンテナに積み込み、日本へと送り出すと、ほんの少しほっとします。

アジアン家具KAJAインドネシア家具の積み込み

工房とのやりとりの他に、もう一つ大切な仕事があります。

それは、日本からバイヤー訪れた時に、納得のいく買い付けができるよう、全力でサポートすることです。

アジアン家具KAJAインドネシでの仕事風景

日本のバイヤーの買い付け出張が決まると、目的や要望を事前にインタビューし、工房のリサーチをします。

訪ねる工房をリストアップしたら、すぐに訪問の段取りに着手します。

限られた時間が無駄にならないよう、移動手段や訪問の順番などを調整し、スムーズに工房を回れるようにしなくてはいけません!

アジアン家具KAJAインドネシアの風景

私たちは、日本のバイヤーと買い付けの旅ができることを、毎回とても楽しみにしています。

特に、田舎の小さな町にある工房を訪ねるのが好きです。

大自然がありのまま残った環境の中、衛生面での不自由さにも直面し、昔と変わらないインドネシアを経験してもらえるからです。

日本と違ってとても蒸し暑いですし、食べ物も言葉もまったく違います。

都会に住んでいる日本のスタッフがそうした町にいくと、あらゆることに素直に驚いてくれます。

仕事を通してこうした異なる文化の交流ができるひと時を、とても貴重に感じています。

アジアン家具KAJAインドネシアのどかな風景1

アジアン家具KAJAインドネシアのどかな風景2

アジアン家具KAJAインドネシアのどかな風景3

私たちは、「リゾートのように暮らそう」という、KAJAのコンセプトに基づいたものづくりに携われていることに誇りに思っています。

自然素材をモダンなインテリアに合うように加工した商品で、日本の皆さんにインドネシアの大自然のエッセンスを感じてもらえることは素晴らしいことです。

だからこそ、KAJAが目指すものづくりに応えたいという思いがあります。

アジアン家具KAJA打ち合わせ風景

アジアン家具KAJA商品選び

とは言え、日本のスタッフは仕上がりについてのチェックがとても細かい! です(笑)。

インドネシアにある素材は加工を要する自然のものだし、職人の技術もそこそこなのです。

日本の感覚に合わせたものづくりは、インドネシアではなかなか難しいミッションだと言えます。

それでも、求められる品質に近づけようと、各工房と密にコミュニケーションを取り、技術の向上を図っています。

そんな中で、気を配っているのは、工房で働くスタッフのバックグラウンドや地域性をよく見極め、個別に伝わりやすい方法を見出すこと。

というのも、インドネシアはその島や地域によって、性格や学力レベル、文化が異なるからです。

アジアン家具KAJAインドネシアの工房

一方、日本のスタッフには、こうした工房を取り巻くバックグラウンドを含め、できるだけこちらの状況を細かく伝えて理解してもらうようにしています。

もちろん、メーカーのクオリティや、問題点、現地の状況など、“気になったことすべて”です。

こうした小さな積み重ねを経て、日本のスタッフとは深い信頼関係を築くことができていると思います。

私たちが円滑に日本↔︎工房の橋渡しをすることが、プロフェッショナルで高品質なものづくりに繋がると信じています。

これからもベストを尽くし、この信頼関係を継続していきたいです。

そして、今までと同じように、日本のスタッフと一緒に仕事することを心から楽しみたいと思います。

アジアン家具KAJAみんなで商品積み込み

さて、次回のエッセイもインドネシアからの発信です。

パートナーのリサが、今まで携わった商品の中で特に印象に残っているものや、日本を訪れた時の印象などをお伝えしますので、どうぞお楽しみに!


2020.04.18 10:21 DIARY

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